初秋の平安神宮。サルスベリが残る中神苑を鑑賞した・2025年

9月19日に京都市左京区の平安神宮に神苑を見に行きました。

西神苑でスイレンを見た後、北側の遊歩道を歩き中神苑に向かいます。

夏の名残のサルスベリ

中神苑は、北西角が入り口となっており、中央に配された蒼龍池の周囲を歩きながら鑑賞する池泉回遊式庭園となっています。

西神苑と同じような造りですが、やや広くなっていることから、日差しが入りやすくなっており明るく感じます。

中神苑は、右回りでも左回りでも好きな方を選び、南東角の出口に向かって歩けますよ。

中神苑

中神苑

今回は、左回りで歩いていきましょう。

蒼龍池には、東に小さな浮き島があり、そこに渡るために飛石状の臥龍橋と呼ばれる橋が設けられています。

スイレンの葉に混ざって、三条大橋や五条大橋の橋脚を用いた円形の足場がいくつも池に置かれ、参拝者が渡れるようになっています。

臥龍橋の頭上では、まだサルスベリが赤色の花を咲かせていますね。

サルスベリと臥龍橋

サルスベリと臥龍橋

蒼龍池の水面の一部は、スイレンの葉に埋め尽くされていましたが、花は少なめ。

スイレンの見ごろは終わりに近づき、夏も遠ざかりつつあります。

サルスベリとスイレンの葉

サルスベリとスイレンの葉

対岸に植わっているサルスベリも、赤色の花が咲いているのは上の方の枝だけとなっており、スイレンと同じく見ごろを終えようとしています。

でも、中神苑全体は緑が多く、まだ夏の名残を感じますね。

中神苑の南側にやって来ました。

こちらには休憩処があり、神苑散策で疲れた際に利用できるのがありがたいです。

蒼龍池をのぞき込むと、白色のスイレンが開いていました。

白色のスイレン

白色のスイレン

スイレンは、午前中に花を開き、午後になると閉じていきます。

すでに正午を回っていたので、このスイレンも、そろそろ水面から花びらを持ち合上げて閉じ始めているのでしょうね。

開ききっているより、中心の黄色いおしべが少し見えづらくなっている方が、何かを隠しているような神秘的な趣を感じます。

先ほど見たサルスベリの近くにやって来ました。

石塔とサルスベリ

石塔とサルスベリ

この角度からだと、まだ花が多く残っているように見えますね。

でも、最盛期の大盛にしたイチゴ味のかき氷のようなボリュームは失われており、後は融けるように小さくなっていくのを待つだけの状態です。

蒼龍池の北側の臥龍橋の前にやって来ました。

中神苑に来ると臥龍橋を渡りたくなるのが人情。

池のほとりに植わっているアカマツの太い枝が人の顔ほどの高さで横に伸びているので、背中をかがめて臥龍橋に1歩目を出さなければなりません。

油断すると池に落ちてしまうので、ここは慎重に体を「く」の字にしてから右足を前方に出し、一つ目の飛石に着地。

そして、左足を二つ目の飛び石に置いたところで、上体を元に戻します。

正面に向き直ると、風雅な景色が眼前に広がります。

臥龍橋を渡る

臥龍橋を渡る

臥龍橋は、すべてが円形の飛石ではなく、長方形の石も組み込まれています。

全部の石が長方形の方が渡りやすいですが、円形の方が遠目で見た時の景観に和の風情を感じます。

控えめに咲く萩

浮き島に渡ると、赤色の萩の花が咲いていました。

萩と蒼龍池

萩と蒼龍池

蒼龍池を背景に萩を撮影しましたが、花がよくわからない写真になってますね。

浮き島からサルスベリを見上げます。

晴天だったこともあり、花の赤色が鮮やかに見えましたよ。

見上げるサルスベリ

見上げるサルスベリ

下には萩、上にはサルスベリ。

季節が夏から秋に移り変わる途中の風景ですね。

サルスベリと萩

サルスベリと萩

浮き島から東側の遊歩道に移ります。

ここにも、飛石が数個置かれていますから、慎重に渡りましょう。

飛石の近くの萩は、花数が少なく、見ごろはこれからといった感じですね。

萩と臥龍橋

萩と臥龍橋

中神苑は、まだサルスベリやスイレンが咲き、晩夏を思わせる景色でしたが、萩が咲き始めており少し秋らしさを感じられましたよ。

この後は、東神苑を鑑賞します。

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